全体最適の考え方
「全体最適≠部分最適」なんてことはよく言われているが、
「じゃあ全体最適って何なのよ?」という事に対する答えはなかなか出てこない気がするです。
「全体的にバランス良く、総合的に結果を出す」
みたいな言い方になると超抽象的で何やっていいかわかんないんだよね。
だから「で?具体的にどーすんの?」って言われるとアワアワしちゃうみたいな。
だから全体最適ってやつを目指すには、何か1つ大きな指標がいると思うんですよ。
その目標を達成するために、全体はどうしたらいいのか?的な。
例えば、よく見る「お客様第一主義!」的な、一体何が第一なのかよくわからないスローガンあるけど、
それも「お客様が買いやすいお店を目指します!」ってやると少し具体的になる。
通路幅を広くするとか、売場案内を見やすい場所に付けるとか、
細かい所になると陳列グルーピングをハッキリさせるとか、細かい指標ができるわけですね。
で、そーなると出てくる問題が「お客様が買いやすいお店=売上・利益の高いお店」ではないということですね。
店舗に対するカスタマーロイヤルティは向上すると思うし、それはとても大事なことだと思うんだけど、
それをやっちゃうと何が困るかって「従業員の評価」をどうやったらいいかわからなくなるってことよね。
評価指標として「売上」はとてもわかりやすいんだけど、「目指すべき目標≠売上」っていう時でも
「評価指標は売上です!」ってなっちゃうと、これはもう立派なダブルスタンダード。
やっぱりね、組織として人を動かすためには、政策と評価指標って一致してないとダメだと思うんですよ。
評価基準が明確に数値化できない場合は、行動の達成指標みたいなものを細かく決めて、
行動達成度合いによる査定を行わなきゃいけないんだろうけど、
それをやるとしたら指標作りと進捗管理するマネージャーって超絶大変だと思うんすよね。
プレイングマネージャーとか無理だと思うの。うん。そしてこれが管理職の本当の仕事だとも思ってる。
というのが個人的な結論(?)になるわけなんだけど、
未だに「なんとかしてどうにかしろ!」みたいな意味わかんない指示出すえらい人が世の中には多くて、
ドーンと一発で業績をアップさせる魔法みたいな方法を本気で信じてるんだろうなーって思ってる。
だから面倒な改善案とかを出すと「これはダメだ!なぜならこれができない!(`・ω・´)キリッ!」
とか言うわけだ。
いや、やれよ。それがオメーの仕事だ。