えらい人のありがたいおはなし
昨日聴いた講演から感じたことでも。
よくえらい人の講演ってあるじゃないすか。
過去にすばらしい実績がある人。
そういう人が「私はこうやったからうまくいった!みんなもやるといいよ!」
みたいな話するのってすげーズレてること多いよねっていう。
いや、仮説、実行、検証のサイクルをちゃんと回して、その結果がこうだったから、
こうやったことでうまくいったんですよ。ってのは別ですけど、単なる体験談ってあるでしょう。
「私の信条」とか、「こういう考えでやった」みたいなの。
全否定するわけじゃないんですけど、そういうのって成功との因果関係あるのか?って言うと、
ぶっちゃけほとんどないと思うんですよね。
よくアスリートなんかだと、「良い選手が良い指導者になるわけではない」っていうのがありますが、
それは仕事においても一緒だと思うんですよね。
しかも、アスリートの場合は個人の評価って比較的わかりやすいと思うんだけど、
仕事の場合って、本人の実力以上に周囲の環境とか、一緒に仕事した人とか、
市場の成長率とかまぁ、色々な要因が大きいわけで。
だから、俗に言う「業務改革」みたいなやつで、検証までのプロセスをしっかり経たものは、
それなりの説得力があると思うんだけど、あまり業界が成熟していない時代に
活躍した高齢のおえらいさんの体験談って、大体そういうのないでしょう?
過去の名経営者にケチつけるわけじゃないけど、
そういう人たちは自分たちではなくて、周囲の人が検証をしているわけじゃないですか。
「あの人のやったこういう事が成果につながった」的な。
自分の体験談的な主観評価とは全然違うわけで。
ひどい言い方すると、老害講演みたいな表現になってしまうのですが、
こういうの運営側で担ぐのやめてもらいたいなぁと思うわけです。