そうしょくにっき

草食な日記です

「褒める指導」は万能じゃないですよね

「褒めて伸ばす」という指導方法を礼賛することに疑問をもっていて。

 

あれっていうのは、褒めることによって成長意欲が向上し、さらに上のステップを目指していこうと思う人にはいいと思うんです。

 

だけどさ、これは僕の体感なんで全般はどうか知らないんだけど、褒めることによって満足して「これでいいんだ」って思う人の方が圧倒的に多いと思っているわけなんです。

 

「これでいいんだ」と思われてしまうと、「次のステップ」を要求した時に、「前回はここまでやれば褒めてくれたのになんで?」って拗ねるわけじゃないですか。成長意欲がある人にしても、一定のラインまでは上がるかもしれないけど、一定以上のところにいくには相応の労力というか努力というか、時には自身のパラダイムシフト的なものまで要求されるケースがほとんどだと思うんです。そこまでいくとつまずくよね。そして徐々に腐っていくよね。

 

その辺のさ、「褒める指導」が効かない人に対する対策って、自己啓発書とかからは完全に抜けていると思うわけで。本当に需要あるのは「効かない人」への対策だと思うんだけど、それがなかなか語られないのは、「褒める指導」みたいに汎用的じゃなくて、ケース毎に対応方法が違って十把一絡げには語れないからだと思うんですよね。

 

難しい問題ほど体系化できないもんだと思いますよ。