そうしょくにっき

草食な日記です

間口と奥行

「あの人はなんでもできてすごいなー」の「なんでも」というのは人によって対象領域が全然違うので、「あの人の評価」を他者に伝えるにの適した言い方ではないよなーって思ってて。

 「なんでも」というのは、自身が認識している領域の範疇でしかない。例えば、高校生くらいまでだったら、勉強とスポーツができれば「なんでもできる人」になる。もちろん好奇心が強い人なんかは趣味の世界とか広げていったりするんだろうけど、高校生くらいまでだと金銭的ハードルとか、「学校」というドメインでのコミュニケーションツールとしてあまり役立たなかったりするので、あまり深耕しないイメージ。

 大学生、社会人くらいになると自由にできる時間、金に余裕ができるし、なにより「学校」みたいな閉鎖コミュニティのバイアスを受けなくなるので、興味関心の領域を広げたい人は結構広げられるようになる。この領域が極端に狭いと俗に言う「つまらない人」になりやすい気がする。

 何事にも「間口」と「奥行(深さ)」があって、間口は広いと「色々知ってる人」。奥行があると「詳しい人」みたいな感じになる。「なんでもできる人」は、この間口の広さが評価者の認識領域よりも広い人のことを言うのかなと思う。

 だから、それがいいのか悪いのかは別として「なんでもできる人」と思われたいのならば、「間口」を広げるようにしたらいいんだと思う。「奥行」は深めれば深めるほど評価(認識)できる人が減っていく。例として適当かわからないけど、オタクはオタク同士じゃないと理解し合えないみたいな。

 ただ、あまりにも奥行が浅いと「薄っぺらい人」になってしまうので、単に情報を集める程度ではなくて、そこから一歩踏み込んだ自分なりの考察とか持っておくのがいいんではないかなと思う。